あと500冊読む

これまで500冊くらい本を読んだはずだから、あと500冊読めば1000冊

ビジネス書

027:良い戦略、悪い戦略

タイトルはひねりがない方が良い。

『人間失格』が名作で『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』が「ウソついてんじゃねえぞボケ」

『資本論』は死ぬまでに1回は読んでおきたいなと思う反面、『金持ち父さん貧乏父さん』は作者がネットワークビジネスを布教したいだけなので、できれば市場から淘汰されてほしい。

『恋空』が名作で『世界の中心で愛を叫ぶ』の方が名作じゃない、かというとこれはひっかけ問題である。

家にある旺文社の国語辞典第十一版で調べてみると『恋空』という単語は出てこない(前後は『恋する』と『濃い茶』である)ので、『恋空』という単語は著者の造語である。反面、『世界の中心で愛を叫ぶ』はタイトルが全て辞典に存在する単語で構成されている。
つまり、『恋空』の方がひねりのあるタイトルだと言えるので、『世界の中心で愛を叫ぶ』の方が名作で『恋空』の方が名作じゃないと言えるのである(どっちも大して面白くなかったが)。


なんの話かもう忘れたけれど、伝えたかったのは『良い戦略、悪い戦略』というタイトルのストレートさだ。


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内容:
「戦略の大家」が、ものすごくわかりやすい戦略の本を書きました!

■良い戦略は単純明快だ! 1805年、イギリスは、重大な危機に直面していた。ナポレオンがヨーロッパの大半を征服し、イギリス侵攻をもくろんでいたのだ。フランスとスペインは、ジブラルタル海峡に程近いトラファルガー岬に33隻の艦船を結集。27隻で編成されたイギリス海軍と対峙した。 さて、通常の海戦であれば、両軍が向かい合い、艦砲射撃で敵艦にダメージを与えた後に接近戦に移行するのが定石である。だが、ネルソン提督の考えた戦略はちがった。2列縦隊をつくり、仏西連合艦隊にいきなり真横から突っ込ませた。 当然、先頭の船は非常な危険にさらされる。だが、連合艦隊の砲手は練度が低く、その日の海はうねりが大きかった。敵艦隊には真横から突入する我々を正確に狙い打つ腕はない、と読んだのだ。 結果、トラファルガーの海戦は、イギリス側の圧倒的勝利に終わった。イギリス海軍は、艦船を一隻も失わなかった。

■あなたの「戦略」は、その名にふさわしいか? このように、良い戦略は、単純かつ明快である。パワーポイントを使った説明も、マトリクスやチャートも無用。必要なのは、打つ手の効果が一気に高まるポイントを見きわめ、そこに狙いを絞って資源と行動を集中させることだ。 ネルソン提督の課題は、敵の艦隊のほうが数で上回っていたことだった。そこで、敵の艦隊を分断するため、先頭の船を死地に飛び込ませるリスクをとるという選択をした。敵が分断され統率を失えば、経験豊富なイギリスのほうが優勢だと判断していた。 このように良い戦略は、組織が前に進むにはどうしたらよいかを明確に示す。難局から目をそらさず、それを乗り越えるための指針が示されている。「いま何をすべきか」がはっきりと実現可能な形で示されていない戦略は、欠陥品だ。

■世界的な戦略の研究者による第一級の著作! だが世の中の「戦略」のほとんどは、戦略の体を為していない。本書の目的は、「良い戦略」と「悪い戦略」の驚くべきちがいを示し、「良い戦略」を立てる手助けをすることにある。著者ルメルトは世界的な経営学の研究者を表彰するThinkers50に選ばれた人物であり、長年にわたって戦略を研究してきた第一人者。本書は超一流の著者による「経営戦略」の書だ!

■本書に寄せられた賛辞
「必読書! 戦略に興味があるすべての人に本書を強力に推薦したい」 ――W・チャン・キム(『ブルー・オーシャン戦略』著者)

「あなたの会社がライバルたちを圧倒する業績を上げる準備ができていて、未来へ先んじる用意があるなら、本書を買わなくていい。もしもその逆なら、もしも少しでも不安が残るなら、いますぐに本書を開いたほうがいい! 」 ――ゲイリー・ハメル(『コア・コンピタンス経営』著者)

感想:

良い戦略はシンプル


良い戦略、悪い戦略
リチャード・P・ルメルト
日本経済新聞出版社
2012-06-23


013:入社一年目の教科書

富士本と申します。

この本が地元の本屋で劇プッシュされていたんですが、今は6月。

「どこの需要があるんだろう?」

と内なる声に問いかけてみたところ、内なる声から

「ちょうど新入社員研修が終わる頃だからじゃない?」

とのご回答を得て腹落ちした。


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2011年の今頃に発売されて、今は2018年の6月。
8年間で累計40万部売れているという事は年間5万人が読んでいるということですね。

さらに、2018年の新卒の人数は50万人くらいらしいから(正確な数字には興味ないです)


新卒社会人の10人に1人が読んでいる


というキャッチフレーズが使えるかもしれないですね(ダイヤモンド社さま、ご検討ください)。


1・何故読んだ?

正直、『ツッコミ目的』でした、はい。

中身のない精神論を羅列して従順な社畜を生み出すための『完全社畜マニュアル』のようなものだと思って買いました。

うちの会社の新人がこれを読んでいたりしたら
「(´^ω^`)ブフォwwwお主そんな本を読んでも何の役にも立たないでござるよ社畜乙www」
と指をさして笑ってやろうと思ってました。


そうです、私は意識の低いサラリーマンなのでやる気に満ちた新人を萎えさせるのが大好きなんです。

キラキラした目をした新人に
「君が来年の今頃もそんな目をしていられるか、せいぜい楽しみにしているよwww」
とか言っちゃう悪役おじさんです。


2・で、どうだった?

ごめんなさい、まともでした(当社比50%)。

新卒どころか、会社勤めなら誰もが一度は目を通した方がいい良書でした。

特に冒頭に記載された3つの原則

①頼まれたことは、必ずやりきる
②50点で構わないから早く出せ
③つまらない仕事はない

これは、多分この原則はどこでもあてはまります。

思い返せば、後輩から『仕事のやり方』についてフワッと質問されたときに

周りにどれだけ迷惑をかけてもいいから終わらせてください。上司は部下のプロセス見ているほど暇じゃないし、俺も結果しか見ないんで」

期限が5日の仕事は3日かけて70点のものを出してください。そしたら上がレビューするんで残り2日で手直しすればいいんです。5日かけて100点のもの作ったつもりでも絶対どこかで減点されるんで」

と言いましたし、上司からはごはん中に

この世の中に"やりがい"だとか"達成感"のある仕事などというものは存在しません

なんて言われましたね。


あ、最後だけ違いました?


3・本文も使えるところは使って使えないところは使わなきゃいい

本の最初に記載された3原則だけでも充分な学びになりますが、本文もなかなかちゃんとしてます。


50項目の「〇〇せよ」とか「〇〇するな」とかが書いてある典型的な自己啓発本の構成ですが、ちゃんとしてます。
何処の馬の骨かもわからない(自称)ビジネス書作家の(自称)コンサルタントが書くなんだかよくわからない教えよりは、上場企業の創業メンバーにして現社長の教えの方がサラリーマンとしては役に立つさ。
当たり前だよね。


岩瀬さんのプロフィール見ると戦略コンサル出身からのライフネット生命立ち上げ、という経歴だからてっきりブラック勤務礼賛主義者かと思ってたんですがね。

「最低6時間は寝ないと」「何処かで埋め合わせるなら早く帰ってもいい」といった事も書いているあたり、合理的な事いうなぁと。

だからって極端にドライな訳でもなく、「幹事はチャンス」だとか随分とドメスティックな事も言うし、全体的に日本企業と海外企業の両方の感覚をもっている人だなと感じました。


結果、誰が読んでも何かしら学びがある本に仕上がったんだろうなと。


4・まとめると


新卒がいきなりこれを全部実践できたら出世しやすいでしょうね
「新聞は2紙読め」とか難しいことも言ってからね、全部は無理だろうけどね
野心あるサラリーマンなら読んで損しないし、実践して損しないと思いますよ。


お祈りメール来た、日本死ね』にもある通り、日本は欧州と違って頑張ればワンチャン成り上がれる国なのであるからして、そんな日本ならではの1冊ですね。


片や、中堅社員や管理職も自分を見つめ直すには悪くないと思いますし、この内容を新人教育に活かせばいいんじゃないですかね。

という訳で繰り返しですが誰が読んでも悪くないです。



入社1年目の教科書
岩瀬 大輔
ダイヤモンド社
2011-05-20


012:カモメになったペンギン

富士本と申します。

サラリーマンにとって土曜日と言えば「明日も休みだし今日はめいいっぱい遊ぶぜいえい!」な日なんだが、友達との連絡をほぼ取らなくなったアイスクリームにとっては単なる暇な1日で、放っておくと1日中youtubeで芸人のコントを見ながら休日を終えるヤバい人間なので「せめて1冊は本を読もうか」と本屋に行ったらビジネス書の棚でどうにもこの1冊が浮いていました。


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そういえば、ちょうど読んでいた別の本でもこれが勧められてたし軽く読んでみようかな薄いし。
と考えて購入しました。


1・ストーリーと学びを上手に絡めた方が頭に入る

ストーリー仕立てのビジネス書(または自己啓発本)は読まない方がいい、などとおっしゃる先生方もいるみたいですが、物語に絡めていただいた方が頭に入りやすいと思うんですよね。

だってさ、本作の内容をギュッと圧縮すると

①危機意識を高める
②推進チームをつくる
③ビジョンと戦略を立てる
④ビジョンを周知する
⑤メンバーが行動しやすい環境を整える
⑥短期的な成果を生む
⑦さらなる変革を進める
⑧新しいやり方を文化として根づかせる

これがチーム変革のプロセスですよ。

と、言われて覚えられますか?

私は覚えられません。

物語にしてくれた方がいくばくか覚えやすいし、記憶に残りやすい。

読書なんて楽しむか、学ぶかくらいしか目的がないわけで、それなりに楽しめてかつそれなりに学べるなら良書ですよ、はい。



2・読む人の立場で感想は変わる

組織の考え方を変えるのに必要な要素は以下なんだそうです。
データを収集し、それを分析する
まわりの人々の考え方を変えるために、その情報を論理的に提示する。

あー確かに、これ、全然やってないやー

上司にも
「このままじゃマズいっすねー」
「そのうち大変なことになるかもしんないっすねー」
くらいしか言わないからそりゃ何も変わらないわ。
問題は変える気もあんまりないって事なんだけど。

まあ、こんな生ぬるい事を言えるのはいざという時は会社から逃げる気満々だからです。


これが例えば社長だったり相応の管理職であったらもう少し自分事として読めるんでしょうね。



3・丸ごと会社に適用するのはちょっと違う

アマゾンのレビューで「部下に読ませました」という一文を見て、正直ひやっとしました。

ええ、それはとても怖いことです。

何故ならその上司さんには大事な視点が抜けているからです。


部下が組織に興味ない可能性


ええ、これが抜けてます。


上司「このままじゃわが社は3年も続かない。皆で一丸となって組織を立て直そう!」
部下「あ、そすかwwwじゃあ2年くらいで辞めますわwww」


チームメンバーの帰属意識や忠誠心はまったく別の論点だと思うのでして、それはそれで違うお勉強が必要ですね。
なんか売ってるじゃないですか。部下のモチベーションを10倍に引き上げるマネジメント、的な本。

だから、この本だけで組織を変えようとするのは、ちょっと不足。


あー、そうやってビジネス書がたくさん売れていくんですねー。



4・一言でいうと

読まないよりは全然良かった


カモメになったペンギン
ジョン・P・コッター
ダイヤモンド社
2007-10-27

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