マイ愛スクリームと申します。
一人称はアイスクリームです。

ふとこれまでの感想文のPVを見てみた。

すると002:学歴フィルターの感想文だけ、こんな出来立てブログの割に妙にPVが大きくて、ついついまた就活関連の本を読んでしまいました。


しかし、今日読んだ本は酷いタイトル詐欺だった。

仰々しいタイトルをつけながら中身がペラッペラでブチ切れる、なんてことはたまにあるけど本書は逆です。

とっつきやすいタイトルをつけながら中身が濃かった

濃すぎた。
正直最後の方は斜め読みでした。


ちなみにアイスクリームは人事でもなんでもありません。
会社では人事の隣の隣に座っている経理です。


1・読むべき人

日本型雇用に疑問がある人。
会社の採用担当でも、就活生でも構わん。


2・内容

『就活』の歴史から、企業が日本型雇用を何故やめられないのかという説明。
それから欧米型雇用の甘くない現実を説き、最終的に日本の雇用制度をどうしたらいいかという提言につながります。

全体的に、多くの人が語りがちな
「日本はダメだ! 欧米は良い! 日本を変えようぜ!」
に対して、
「欧米の現実を見てから言え」
と冷や水を浴びせる内容です。

後述しますが、アイスクリームも「日本型、わるくねえな」と思うくらいになってます。


3・実は日本企業の方が欧米企業より柔軟

欧米では例えば『部長』が退職したとすると、『課長』に事前に打診を入れて本人の同意を得たうえで昇進させる。そしたら『係長』に同じように事前に打診を入れて本人の同意を得て今度は『主任』に話をして最後に『平社員』を『主任』にする。
そこまでやってようやく未経験者を採用できる。

日本の場合は経営トップから一発辞令を出して一発で全員昇格させれば済む話なのに、欧米だと1人1人との交渉が必要になるらしい。
その中には出世や転勤、転属を拒む人だったいるだろうし、それを年間通じて何人分もやる手間を考えると、欧米企業は「社外から『部長できる人』を探します」となる訳です。

反面、日本は一発辞令を出して、一発で昇格を済ませ、一発で未経験者枠が大量に余るので『新卒未経験一括採用』が可能になるんだそうだ。


4・『成り上がり』は日本企業だからこそできる

欧州では学生時代にあらかたキャリアが決まってしまうらしく、さらに事務職は一生事務職、管理層は一生管理層というのが普通らしい。
加えて同一労働同一賃金が徹底されているので熟練工になったからと言って昇給はほぼない。
欧州も、ひょっとしたら欧州の方が格差エグい。


日本企業にいると「一生同じ仕事でいい」という場合は少ないんじゃないでしょうか。

1年目は先輩に学んでばかりだったけど、2年目には後輩に教育しないとだし、3年目にはある程度のマネジメントやらされて4年目には昇格。

これはあくまで一般例だけど、年々業務の難易度が上がって幅も広がって出世がちらつくのは日本企業ならではらしいですよ。


5・日本の雇用システムが完全に劣っているわけでもない<>
欧州で会社員が定時退社するのは「頑張っても報われないから」で、日本のサラリーマンがブラック勤務するのは「出世がちらつくから」という風に考えると日本の雇用システムは必ずしも悪くないなってアイスクリームは思いました。
少なくとも、盲目的に欧米型に変えないでも良いんだな、と。

ただ、今の日本は
出世というニンジンぶら下げて
若者を死ぬまで酷使したあげく
何年経っても待遇を変えない
というポンコツ企業が多いみたいなので、それはそれでどうかとも思う。


6・学歴フィルターについても言及があったので

大分おおざっぱにはしょっているが、
無名大学にも優秀な学生はいる、という前提で学業の成績がいい学生について書類を通せばいいのでは?
という趣旨の言説があった。

優秀な成績を残せる学生はどこ大学だろうと
①そもそもの知力が高い
②上手く単位をとる容量のよさがある
③コツコツ地道に努力できる
のいずれかを満たしているはずで、どれも社会人に求められる素養じゃないか。

という話。


アイスクリームの会社はそもそも学歴フィルターできる立場じゃないので無関係ですが、大企業の採用担当はちょっと検討してみては?


7・一言にすると

アイスクリームは日本で良かったっすわ