富士本と申します。

私はとにかく弱くてビビりなので嫌なことからはすぐ逃げます。

『逃げるは恥だが役に立つ』
は至言だと思うし、逆にすると
『我慢は美徳だが役に立たない』
になるので、何でもかんでも我慢するの良くないと思います。


16c18a1e
帰れと言われたら帰っちゃいます。


自己啓発書の類はとかく

戦え!
諦めるな!
立ち向かえ!
夢をかなえるんだ!
お前ならできる!絶対成功する!

といったものが多い中、最近やっと増えてきましたよね、「無茶はするなよ」というやさしさのある本。

本屋で平積みだったので買いました、百田尚樹の『逃げる力』


1・読むべき人

逃げるは恥だと思ってる人

(本当は)旧日本軍式精神論に毒された人

(それから)自己啓発書で自分にエンジンかけているのはいいが、正直しんどいと思ってる人


2・内容

電通で過労死した女性社員の話から、太平洋戦争の敗因など『逃げなかった事でより深刻な事態を招いた事例』から始まります。
この冒頭を読んでいるだけで逃げる事の重要性がわかってくると思います。

中盤は会社から逃げるべき時、人間関係から逃げるべき時の話。
「何から逃げたい?」と聞かれたとき、上位になりそうな『仕事』と『人間関係』について、
逃げずに立ち向かうのが必ずしもいいとは限らない
ことをきっちり説明してくれます。

その後、「何でもかんでも逃げるのは良くない」とちょっとした戒めと、最後は百田先生の大好きな改憲論です。
政治的な信条があわない人は最後だけ読み飛ばせばいいでしょう。

3・感想

中盤に

「好きな仕事をして生きよう」と考えると苦しくなる

という節があります。

ここで、ホリエモンの著書『好きなことだけで生きていく』に対する疑問を提示しております。

過去に意識高そうな行動をとってすり減ったアイスクリームとしては、ここの節で幾分か癒されました。
『好きなことだけで生きていく』ことができればそりゃ素敵なんですが、今の社会は誰もがそれをかなえられる程自由じゃない。

江戸時代のように生まれた家で人生が決まる、ということはありませんが誰でも自由に生きられるほど文明は進んでいないように思います。

4・おわり

新卒で入った会社がブラック企業というかブラック業界でした。

入って半年でヤバさに気づいたのですが、親に無理やり説得されて2年間続ける羽目に。

無理やり続けた2年間で私は無事でしたが、同期は自律神経をやられたり自分の部屋から出られなくなったり、噂ではストレスからの心筋梗塞で亡くなった同期もいたそうで。

『逃げないリスク』というものが確実に存在するという事を、できれば1人でも多くの人に知ってもらいたいものです。



逃げる力 (PHP新書)
百田 尚樹
PHP研究所
2018-03-17