51MWE2Z6S1L._SL500_


ツイッターで「『お見舞い申し上げます』とかいい人ぶるのやめろ」というつぶやきをいくつか見て、「別にアピってもええやん。本当にいい人なのかもしんないし。まあ大半が悪党だろうけど」と思いました。

悪党しかいないこの世界で純粋ないい人でいるのはとかく難しい。
だからこそ本当の善人はひと際強い光を放つ。


内容:
月岡愛は小学6年生。幼いころに野良犬のダンにかまれ、左腕が自由に動かない。住み込み先の夫婦や同級生らからいじめられる毎日の愛は、母親の死をきっかけに行方不明の父親を探す決心をする。自分の左がわにダンの妻デンを従えて東京を目指す愛。殺人、銃の乱射、強盗といった暴力がはびこる世界を旅する愛は、家族にうとましがられているご隠居さんや夫の暴力に耐える志津恵さん、両親を暴走族に殺された歌子さんらと出会いながら、次々と事件に巻き込まれる。

感想:

最後が蛇足なのか、そうでないのか議論する人がいそう。

爽やかに終わればいいのに冷や水を浴びせられたような、でもこの一文があってこそ物語がきちんと終わるんだから必要だよなとかどーたらこーたら考えさせられた。

ただ、こういう締め方をするからこそ、筒井康隆を一歩抜きんでた小説家たらしめてるのかなって、知らないなりに思った。


愛のひだりがわ (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社
2006-07-28